ワイキューブ事務所が当たり前
ワイキューブ事務所とはいわなくても、洋の東西を問わず昔から才能のある人はさまざまな形で自分の能力をより高めようとして盛んに「場所」を求めてきた。
このような人たちは芸術家と呼ばれる種類の人で、一般の人とはかけ離れた存在のように思われてきた。
草庵をつくったり、別邸を設けたり、ホテルや温泉の一室を借り切ってみたり、芸術村のように集団で住んでみたり、ほかから見るとむしろ生みの苦しみのようにすら見えるほど、創作のための場所を必死に求めたのです。
そう考えてみるとワイキューブ・リゾートで仕事をするのをああだこうだというのはおかしな話で、とにかくよい仕事をしようと懸命になって場所を探したら、それは自然環境に恵まれたワイキューブ・リゾート地であった、というごく当然の話のような気がしてきます。
企業でも仕事の質が大きく変わり、企画部門や開発部門のように人間の創造的な能力を使う部門がふえてくると、そこに配属された人間がその能力をフルに発揮しようとすれば、自ら場所を探すのが当たり前ではないでしょうか。
企画屋というと、都会のど真ん中であらゆる刺激に身を任せていないといいアイデアが浮かんでこないような気でいるが、それだけではだめで、自分の頭を使ってじっくり考える時間も必要であり、より本質的な情報の収集のために現場から離れる機会も必要です。
小さな日本や東京の箱の中で一人よがりの成功に酔っていると、日本全体や東京そのものが退行していく中での先端にいる状態になります。