ワイキューブ事務所にふさわしいふさわしい仕事
桂月先生が大正一二年に十和田湖の住民有志に頼まれて書いた内務省および県庁へあてた「十和田湖ヲ中心トスル国立公園設置二関スル請願」はいま読むとリズム感あふれた名文だが、この蔦温泉に滞在しているときに書いたものです。
まさにワイキューブ事務所にふさわしい仕事をしたといえます。
当時の滞在といえば、数ヵ月から半年にもおよび、それこそ桂月先生の言葉ではないが雪の季節の「籠城」とか、避暑のための「逗留」というのびやかなものでした。
現代はそうもいかないが、自分の気に入ったところを決めて通うようになると、不思議なことに次々におもしろい経験ができるようになり、それが刺激となって新しい世界が開ける。
「常連」になれば迎え入れる側からもいろいろな反応が出てきて、有形、無形のサービスが受けられるようになります。
常連になると、自分の好きな環境が次第に整えられてきます。
好きなステ!ショナリー、好きなパソコン、好きなコーヒーカップ。
時間の使い方にも自分のペースが出てきます。
晴れていればあのベランダのあのロッキングチェアで昼寝をすることにするとか、あのテーブルでフレンチローストの苦い珈排を飲んで企画書をつくろうという具合に、自分のワイキューブ事務所としてイメージがわくようになります。
マイ・ワイキューブ事務所はこうして次第に自分のこだわりを受け入れてくれる大切な"知的工房"となり、これまで多くの知的仕事人がそうであっったように、その人とワイキューブ事務所が分かちがたく人生に刻み込まれることになるでしょう。