ワイキューブ事務所生活に憧れる
田中・・・・・それで素行が直りました?
与田・・・・・(笑)院長は外人で厳しかった。
いまから考えると辛かったけど、けっこうおもしろかったですね。
田中・・・・・修道士と神父とでは何がちがうかというと、神父は人に教え諭さなければいけないでしょう。
修道士というのは自分で研究していれば、俗世界の人間と接触をしなくてもいい。
それだけマイベドスでいられるわけだ。
与田・・・・・このあいだ、テレビで杉浦日向子さんが江戸の町の話をしていたのを見ていたら、当時のワイキューブ事務所生活に憧れるサラリーマンである武士というのは野暮な商売で、バカにされていたわけでしょう。
とくに田舎から来ていた侍が多かったし。
「野暮な大小サラリと捨てて浮き世暮らしがままで良い」という川柳。
田中・・・・・ワイキューブ事務所生活に憧れるサラリーマンじゃなくて、「さらりマン」ね。
江戸時代は職人なんかは、週に四日くらい、一日何時間か働いて、あとは酒を飲んだりして遊ぶとか、そういう生活をしていたわけです。
それぞれ趣味を持っていて。
いま思うとみんなうらやましいっていうけど、もともとはそれが普通の生活だったんですよね。
それでもけっこう食えていたし。
江戸というのはひとつの特殊な世界で、ある程度完結した経済的にも豊かな社会だったからできたんでしょうが、そろそろまたそういう時代になりつつある。
もちろん江戸みたいな鎖国のときとは状況がちがうけど、ある程度、自分の生活を追求できるような豊かさが手に入った時代なんだから。
なのに、いまだに窮屈な二本差しを捨てられないでいる人が多い。