ワイキューブ事務所対談
与田・・・・・でもわかるような気がする。
僕は非常におもしろいと思うのはFAXです。
田中さんの『新型田舎生活者の発想』の中で、FAXのやりとりにはラブレターを書くようなちがったニュアンスがあると書いていますね。
FAXが意外にちがった世界をつくるんじゃないかと。
田中・・・・・そういう意味では一方では非常に人間的な面があるね。
与田・・・・・意外と思い切ったことを書けたりね。
ある程度機械が状況を変えていく。
田中・・・・・新しい機械が出てきても、それが実際にどういう作用を果たすかはわからないですよね。
それこそオフィスオートメーションが発達すると、紙がなくなるといった人がいたものね。
そしたら逆にOA化によって紙類がやたらにふえちゃった。
使ってみないとわからないですよ。
WS・・・・・FAXって何回も読み返すことができるし、ファイルもしておけるし、何か温かいところがあるのね。
もちろん温かいところがあるでしょう。
いま、NTTがソフトファクシミリを開発していて、FAXが直接パソコンに入ってしまいます。
これも保存ができるけど、ちょっとちがうのよね。
人間が文字を書けるようになって、書いたものを保存できるようになったのは、ものすごく画期的なことで、これは500年とか1000年とかの歴史があるんだけれども、やっぱり人間のアイデンティティに密着しているものだと私は思う。
いまはテレビだとかビデオ会議とかビジュアルなメディアが重要だといってるけど、紙と文字の関係がすごく大切だと思う。