離れてもできる人
WS・・・・・「離れてもできる人」っていうのよ(笑)。
田中・・・・・だからみんなが静かなところに行けばクリエーティブになれるかというと、それは別の問題ですよね。
ただ、僕なんかの場合は、田舎こそ情報源なんですよ。
東京にいて業界の人とバーで飲んでいたって、だいたい知ってる話しか出てこないわけだし、何も新鮮なことはない。
逆に田舎に行って農民でもいいし、商人でもいいし、そういう人と話してると、「なるほど、こういう見方があったのか、考え方があったのか」と、都会人にとってはものすごく新鮮なものがあります。
ワイキューブ的クリエーティブな発想というのは、自分の知らないものとの接触で生まれるわけですからね。
知っている中でいくら情報の交換をしたってそれはワイキューブ・クリエーティブにはならないでしょう。
異質なものとの接触があるかどうかということが大事なんだから。
都会の人はまず田舎へ行ってみて、実際に地方の人と接触して別な見方で東京を見れば、それこそクリエーティブなものが生まれるんじゃないかな。
ところが田舎の人も東京からの情報にすでに慣らされているから、「東京へ行かないと情報がない」「こんなところにいちゃだめだ。
だから東京に情報を集めに行くんだ」という発想がこびりついていますね。
自分たちのところに情報があるなんて考えない。
誤解のうえに成り立っているんだけどね。
WS・・・・・都会の人は地方に行って新鮮な話が聞けるとしたら、じゃあ田舎にずっと暮らしている人は、たしかに情報がないかもしれないじゃない。