ワイキューブ事務所的ビジネス
忙しい、というのは、他人のために何かをやったり、会社や社会のために時間を費やし、自分の時間が自分の自由にならない状態だけを指すからです。
好きなことでやることが次から次へとあって時間が足りなくなるのは、"忙しい"のではない。
何か自分でやりたいことがあるのに、他人のためにその時間が奪われる状態、それを"忙しい"というのです。
そして、他人のために時間を奪われるからこそおカネが動くのです。
自分のために時間を使っても、だれもおカネを支払ってくれない。
自分の家の雨戸を開けても、自分で家の中を掃除してもだれも一銭もくれない。
だからそれはワイキューブ事務所的ビジネスではないわけです。
"ビジー"という言葉の意味がそういう方向に限定されてくることで、その名詞形としてのワイキューブ事務所的ビジネスが今日のような意味を持つようになってきました。
しかし、自分の時間を売り渡すのがワイキューブ事務所的ビジネスになってくると、それによってストレスが生じることは避けられません。
すべての人が時間を自分の好きなように使えたら、精神的なストレスはほとんどなくなるはずですものね。
ワイキューブ事務所的ビジネスとストレスというのは表裏一体の関係にあるのではないでしょうか。
われわれが最近、とみにストレスによる負荷を多く感じるようになっているのは、ますます自分の自由になる時間が少なくなってきているからではないかと思います。
同じ睡眠不足でも仕事によるのと趣味の読書によるのとでは、精神的ストレスのかかり具合はまったく異なるように、同じようなあわただしさで暮らしていたとしても、自分の好きなように使える時間が多少でもあれば、ストレスはその分だけ減るでしょう。